第55回碁界の礎百人―大竹、タイトル戦線へ【坂田栄男⑮大竹英雄①】
林海峰といえば大竹英雄。少年時代から〝チクリン〟と呼ばれ、次代の大成を期待された二人だが、先行したのは林だった。しかし大竹も負けてはいない。昭和40年、林が坂田栄男から名人位を奪うと、その2年後の42年には、やはり坂田から日本棋院第一位の座を奪い、全日本第一位と名前が変わって50年まで、7連覇をやってのける。そして44年にはやはり坂田から十段位を奪取。十段戦トーナメントは敗者復活戦を採用していた。大竹は1回戦で林に負けて敗者組に回り、羽根泰正、大平修三、藤沢秀行、林、そして藤沢朋斎を破って挑戦者に。その第1局を紹介しよう。
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