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第6回SGW杯中庸戦優勝決定戦・棋譜解説

 10月29日に「第6回SGW杯中庸戦本戦」(協賛・株式会社セントグランデW)の優勝決定戦が、東京都市ヶ谷の日本棋院東京本院で行われた。志田達哉八段が得意のヨセでリードを守り切り、安達利昌七段に勝利。中部総本部所属棋士では初の優勝を飾った。YouTube解説を務めた潘善琪八段の解説を中心に紹介していく。(タイムライン→1日目2日目

第6回SGW杯中庸戦本戦
黒番:志田達哉八段 白番:安達利昌七段
持ち時間:1手30秒+1分の考慮時間10回
協賛  株式会社セントグランデW
対局会場:東京都市ヶ谷「日本棋院東京本院」
出場資格:開催年の4月1日時点で日本棋院所属の31歳以上60歳以下かつ七大棋戦、竜星戦、阿含桐山杯、SGW杯中庸戦の優勝経験が無い棋士
対局日程:1・2回戦(10月28日)、3・4回戦(10月29日)
出場棋士:小県真樹九段、三村智保九段、大垣雄作九段、溝上知親九段、蘇耀国九段、張豊猷九段、林子淵八段、松本武久八段、志田達哉八段、謝依旻七段、村松大樹七段、安達利昌七段、寺山怜六段、伊藤優詩五段、奥田あや四段、吉川一四段、計16名



第1譜(1―42)「穏やかな序盤」

 白6から14と守るのは定石手順。「黒15と広くヒラくの珍しい」と潘八段。通常は黒Aと控える相場だという。
 白16に黒17、19と地に辛い進行を選択し、それ以降も定石手順に近い穏やかな流れとなった。最初の焦点となったのは、白42と切られた後に上辺の黒をどう補強するかだ。

参考図1

〈参考図1〉黒1と一間で構えるのは現代定石。ただし、白2以下と外側から形を決められる短所がある。実戦進行は「本図の進行を避ける意図があった」と潘八段は分析した。

YouTube解説と「幽玄の間」解説を務めた潘善琪八段

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