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余、2勝目【王座戦五番勝負第3局・棋譜解説】

 第71期王座戦日本経済新聞社主催)五番勝負は11月14日、兵庫県神戸市の「ホテルオークラ神戸」で第3局が行われ、挑戦者の余正麒八段(28)が井山裕太王座(34)に黒番中押し勝ち、シリーズ成績を2勝1敗とした。
 立会を務めた結城聡九段の解説でこの一戦をお届けする。

余正麒八段 王座戦は3度目の挑戦。過去2回、井山王座にストレート負けを喫し、今期第1局も敗戦。しかし、前局で初勝利を挙げて吹っ切れたか、本局も勢いに乗った。初の七大タイトル獲得まであと1勝だ。

井山裕太王座 今期王座戦は3連覇、通算9期目の就位がかかる。1勝2敗となったが、「最近はこういう状況ばかり。経験値がある」と前を向く。過去、カド番では神がかり的強さを発揮してきた。

大橋成哉七段のネット中継にゲスト出演した結城九段(右)

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