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第101回碁界の礎百人―井山裕太、本因坊戦11連覇達成【井山裕太②高尾紳路②】

 2009年、20歳の井山裕太が張栩を破って名人位に就いて以降、本因坊戦や棋聖戦でも快進撃を続ける。まず本因坊戦での連覇記録を紹介しよう。年、期、相手、成績の順である。

〈井山、本因坊戦連覇の軌跡〉
2012年 第67期 山下敬吾に挑戦、4勝3敗で獲得
2013年 第68期 高尾紳路の挑戦を4勝3敗で退け、防衛
2014年 第69期 伊田篤史の挑戦を4勝1敗で退け、防衛
2015年 第70期 山下敬吾の挑戦を4勝1敗で退け、防衛
2016年 第71期 高尾紳路の挑戦を4勝1敗で退け、防衛
2017年 第72期 本木克也の挑戦を4勝0敗で退け、防衛
2018年 第73期 山下敬吾の挑戦を4勝1敗で退け、防衛
2019年 第74期 河野 臨の挑戦を4勝2敗で退け、防衛
2020年 第75期 芝野虎丸の挑戦を4勝1敗で退け、防衛
2021年 第76期 芝野虎丸の挑戦を4勝3敗で退け、防衛
2022年 第77期 一力 遼の挑戦を4勝0敗で退け、防衛

 高川格の9連覇、趙治勲の10連覇をうわ回る堂々たる記録だ。二十二世本因坊秀格(高川)、二十三世本因坊栄寿(坂田栄男)、二十四世本因坊秀芳(石田芳夫)、二十五世本因坊治勲(趙)に続く二十六世本因坊文裕(井山)である。ここでは本因坊初防衛を決めた2013年の対高尾紳路戦をご覧いただこう。

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