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第28回碁界の礎百人―本因坊9連覇のスタート【高川格①橋本宇太郎⑤】

 関西棋院独立騒動の余波が収まりきらない昭和26年、本因坊戦で橋本宇太郎が大逆転で坂田栄男を破ったのは、関西棋院にとって何よりの幸運だった。関西棋院存亡の危機をしのぎ、組織を固める時間ができたからである。
 翌年の第7期はリーグ戦で同星の高川格と坂田のプレーオフとなり、高川が勝って挑戦の名乗りを上げた。このとき高川36歳、七段。昭和20年代の感覚では若手である。しかし高川への期待はそう大きくはなかった。若手ナンバーワンの坂田でさえ勝てなかったのだから、非力な高川では……というのだ。高川は非力との定評があった。その第1局を紹介しよう。

高川格

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