大竹、ヨセ勝つ【第72回NHK杯】
大竹優七段(22)は4年連続4回目、熊木熙弥二段(18)は初出場。若手対決は、終始互角の戦いが続いたが、大竹が最終盤に抜け出した。解説は寺山怜六段。
〈第72回NHK杯1回戦・第4局〉
黒 大竹優七段 白 熊木熙弥二段
※最終譜のあとに棋譜再生機能があります。
〈第1譜〉1―31
大竹は日本棋院中部総本部、熊木は関西棋院の所属。大竹は既に知られた名前であるが、熊木は今のところ、無名と言っていいだろう。一昨年2月入段、ピチピチの伸び盛りである。昨年の関西棋院賞金ランキング上位により、NHK杯出場権を勝ち取った。「大竹さんは令和の平明流と言われ、分かりやすい棋風。ヨセに自信ありです。熊木さんについては、棋院の違いもあり、情報を持っていません。どんな戦いぶりを見せてくれるのか。楽しみです」と寺山六段。関西棋院の先輩であるNHK杯解説の瀬戸大樹八段は「期待の若手。オーソドックスで、石の形がきれい」と評した。
白24まで穏やかな立ち上がり。「黒21では1図、1のワリ打ちもあります。白4と下辺は白に回ります」。
黒25は厳しい打ち込み。白26とツケ、右上から競り合いに入る。黒31は穏やかに打つなら2図、1のツギ。「これも一局です」。
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