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第45回碁界の礎百人―若手棋士の胎動【杉内雅男②林海峰①】

 現在、20歳そこそこの若手がタイトル戦に登場するのは珍しくないが、昭和の中頃まではきわめてまれだった。しかし昭和30年代末には、若手棋士の胎動がはっきり感じられるようになる。その先頭に立ったのが林海峰や大竹英雄だった。舞台は囲碁選手権戦。
 囲碁選手権戦(東京新聞)は日本棋院所属の五段以上によるトーナメント。挑戦手合制ではなく、決勝進出者が三番勝負で優勝を決める。コミは5目。ジゴは後日の打ち直し。敢闘者には高松宮杯が贈られる特色ある棋戦だった。昭和38年(1963)の第7期の決勝に進出したのは杉内雅男と、20歳対決の準決勝で大竹を破った林。その第1局を紹介しよう。

林海峰

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