第30回碁界の礎百人―軽妙かつ饒舌の観戦記【覆面子(山田虎吉)】
二人だけの九段、呉清源と藤沢庫之助による互先十番碁は連載27で紹介したように、呉が藤沢を一段差の先相先に打ち込んで決着した。しかし藤沢は周囲の反対を振り切って、再戦を申し込んだ。こうして実現したのが第2次打ち込み十番碁である。藤沢はたちまち追い込まれた。定先に打ち込まれるかどうかの第6局は藤沢の白番。
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