第82回碁界の礎百人―昭和から平成へ、3強の争い【小林光一③武宮正樹②】
元号が昭和から平成へと変わった1989年の年頭のタイトルホルダーは次のとおり。
棋聖 小林光一
名人 小林光一
本因坊 武宮正樹
十段 趙 治勲
天元 趙 治勲
王座 加藤正夫
碁聖 小林光一
3冠の小林が一歩抜け出した形だが、本因坊4連覇中の武宮、交通事故による大けがから復活した趙とともに、3強時代と呼ばれていた。その中からまず小林と武宮による棋聖戦挑戦手合を紹介しよう。アメリカ・ニューヨークで行われた第1局は武宮が勝って幸先いいスタートを切ったものの、第2局以降は小林が3連勝。武宮カド番の第5局は、武宮の名局といわれたのだが……。
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