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第104回碁界の礎百人―河野臨、棋聖奪取に一歩及ばず【河野臨①井山裕太⑤】

 河野臨は羽根直樹、高尾紳路、山下敬吾、張栩の平成四天王とほぼ同世代。河野を加えて、四天王プラス臨と呼ばれることもあった。
 河野が注目を浴びるようになったのは平成17年(2005)からの天元戦である。山下敬吾の持つ天元のタイトルに挑戦すると、3勝2敗で破って初の七大タイトル戦制覇。翌年は山下の挑戦を3勝1敗で退け、その次の年も山下の挑戦を3勝1敗で退けて3連覇。天元戦だけではない。三大棋戦でもたびたび挑戦者になり、河野の名を高らしめた。
 [棋聖戦]
 平成29年、井山裕太に挑戦するも2勝4敗で敗れる。
 令和2年、井山に挑戦するも2勝4敗で敗れる。
 令和3年、井山に挑戦するも1勝4敗で敗れる。
 [名人戦]
 平成26年、井山に挑戦するも2勝4敗で敗れる。
 [本因坊戦]
 令和元年、井山に挑戦するも2勝4敗で敗れる。
 以上が現在までの七番勝負の結果である。ここでは平成29年の棋聖戦第6局をご覧いただこう。

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