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【アジア競技大会】男子女子団体戦・予選5回戦

 10月1日に「アジア競技大会」囲碁競技の男子・女子団体戦予選5回戦が中国・杭州棋院チェスホールで行われた。
 日本の男子チームは中華台北に、女子チームはマレーシアに3勝で勝利。チーム成績は男子3勝2敗、女子は3勝2敗となった。男子チームは午後に行われる第6戦は手空きとなり、女子チームは予選を突破し、明日のトーナメント1回戦で中国と対戦する。

中華台北戦で唯一の勝利を掴んだ井山選手。貴重な1勝になる予感
「許皓鋐選手との対局が楽しみ」と語っていた関(左)。中華台北との主将戦で激突
女子団体戦第5戦。中華台北は中国に敗れ、予選敗退となりました。左側が黒嘉嘉選手
持ち物検査を受ける井山選手

男子・女子団体戦予選5回戦の結果

10月1日:男子団体戦予選5回戦
※チーム勝利で勝ち点2、手空きは勝ち点2
日本6―8中華台北
関航太郎✖―〇許皓鋐
芝野虎丸✖―〇賴均輔
一力遼 ✖―〇王元均
佐田篤史✖―〇許家元
井山裕太〇―✖徐靖恩
・韓国10―2シンガポール
・中国8―2マレーシア
・タイ4―2モンゴル
・手空き:中国香港6

10月1日:女子団体戦予選5回戦
・日本6―2マレーシア
上野愛咲美〇―✖章昕
上野梨紗 〇―✖陳彦盈
藤沢里菜 〇―✖陳惠欣
・韓国10―4タイ
・中国8―4中華台北
・中国香港6―0モンゴル

 女子団体戦の予選順位は1位韓国、2位中国、3位日本、4位中国香港。銀メダル以上を確定させるためにも、日本は中国にリベンジを果たしたいところだ。

 男子団体戦は手空きとなり、チーム成績が4勝2敗(手空きを1勝扱い)。仮に中国香港は4勝2敗となっても、チームの総勝ち星が日本16勝、中国香港15勝となり、日本の4位が固い見込み。確定情報は正式な発表を待ち、読者の皆様にお届けする。


女子チームインタビュー

日本女子チームは予選突破確定!笑顔で記念撮影

 ――マレーシア戦の感想をお願いします。
 愛咲美「序盤で流れを掴んで、悪い手を打たず勝てたので満足です」
 藤沢&梨紗「途中から相手の石を攻めて良くなりました」

 ――本戦入りが確定しました。
 愛咲美「予選を突破できて良かったです。どちらの相手(中国と韓国)も強いのですごく楽しみですし、(予選の)反省を活かしてチームで力を合わせて頑張ります」
 梨紗「もし、本戦で中国と対戦するなら、於之瑩さんと打てるかもしれないので、前よりも良い碁を打ちたいです」
 藤沢「どちらがきても強敵なので、さらにパワーアップして頑張りたい」

予選全対局終了時のインタビュー風景

〈番外編〉

 ――昨日はみんなで何かしましたか?
 孔令文七段「女子はみんな、寝るのが早いよね」
 愛咲美「大体21時くらいに寝て、朝7時10分ぐらいに起きます」

 ――運動はどうされていますか?
 愛咲美「選手村で縄跳びは跳んで、ここでも(杭州棋院)跳ぶんですけど、縄跳びを忘れちゃいました」
 梨紗「私はランニングしますね」

 ――他競技の選手と交流された方はいますか?
 藤沢「卓球の張本さんの妹さん。私は卓球ファンなので『頑張ってください』と声をかけました。女子ダブルスで中国ペアに勝って、嬉しかったです」


井山インタビュー

「今できることに全力を尽くす」井山選手らしいコメントを頂いた

 ――1局の感想をお願いします。
 井山「序盤から少し研究した形になり、難しい局面を経て打ちやすくなりました」

 ――第5戦終了時点で男子チームは3勝2敗です。
 「厳しい状況になりましたが、次に集中して、その後のことは終わってから考えたいと思います」

 ――井山さんの席から他の選手の状況が見えます。どのように見守っていますか?
 「対局中は自分のことで精一杯ですね。ただ、こういう風に並んで対局していると、自分のためだけでなく、いろんなものを背負って戦っている緊張感はあります」


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