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平田、ヨセ合い制す【第72回NHK杯】

 志田達哉八段(33)は12年連続14回目、平田智也八段(30)は2年連続3回目の出場。実力者同士の対戦は、大きな戦いのない渋い展開となる。均衡を保ったまま早い段階でヨセ勝負に入るが、平田がわずかに抜け出した。解説は寺山怜六段。


〈第72回NHK杯2回戦・第1局〉
白 志田達哉八段 黒 平田智也八段

志田(左)と平田

※最終譜のあとに棋譜再生機能があります。

〈第1譜〉1―21

 志田は日本棋院中部総本部、平田は同東京本院の所属。対戦は3度あり、志田の2勝1敗。前期のNHK杯でも2回戦で対局しており、志田が半目差で制している。「志田さんはとにかく渋い。ヨセ勝負の終盤型。平田さんは万能タイプで、計算も得意。この2人が対局すれば、ヨセ勝負になります」と寺山六段。
 白18まで、典型的なAI(人工知能)流の立ち上がり。黒19のツメが何とも渋い。「地味ですが、立派な一手」。白20のツケに黒21と出、まずは右下隅から局面は動き始める。

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