井山、土俵際からの逆転勝利【第33期竜星戦】
小池芳弘七段は7期目の本戦出場。10回戦で大垣雄作九段を破り、11回戦進出を決めた。迎え撃つ井山裕太竜星は20期目の本戦出場。
小池が強敵を相手に善戦していたものの、後半に急失速。悔しい敗戦となった。勝った井山は、3年連続6回目の優勝に向け、決勝トーナメントへと駒を進めた。
解説は河野臨九段。
〈第33期竜星戦本戦Aブロック・11回戦〉
黒 小池芳弘七段 白 井山裕太竜星
※棋譜再生は最終譜のあとにございます。
〈第1譜〉1―23
小池の先番。黒19のカカリに白20とハサみ、早速井山が仕掛けていった。
「白22では、1図の白1とこちらにハイ、黒4までとなれば無難な進行でした。白22に黒Aと受ければ白Bとスベリ、1図よりも白が働いた形といえます。怖いのは黒Cとオサえる手ですが、これには白D、黒A、白Eと分断して白が戦えるという主張なのだと思います」と河野九段。「井山さんは空き隅を三々に打つことが多く、この形は研究されているのかもしれません」
小池は黒23のツケで変化した。
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