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藤井VS.三浦、次世代のエース対決開幕!【第49期新人王戦決勝三番勝負・直前インタビュー】

 9月24日に「第49期新人王戦決勝三番勝負」が日本棋院東京本院で行われます。対戦カードは藤井浩貴三段と三浦太郎三段。両者に開幕前の意気込みや本戦での戦いぶり(図面付き)に加えて、プライベートのことまで、余すことなく語って頂きました!

第49期新人王戦決勝三番勝負の概要
主催:しんぶん赤旗
賞金:200万円
日程:9月24日、10月1、8日
場所:日本棋院東京本院
持ち時間:各3時間、5分前より秒読み
出場資格:予選開催年の9月1日時点で25歳以下、六段以下。ただし、新人王のタイトル獲得は1回限り(第32期より)。囲碁赤旗名人(第48期より)


藤井三段インタビュー

初の本戦出場で決勝進出を果たした藤井三段

藤井浩貴三段プロフィール
 平成14年(2002年)7月25日生。静岡県出身。藤澤一就八段門下。令和2年度入段(夏季採用)、6年三段。日本棋院東京本院所属。
※令和元年9月より対局。

【主な成績】
2019年3勝3敗、2020年9勝11敗、2021年10勝12敗、2022年13勝11敗、2023年19勝11敗、2024年19勝8敗
2024年:第49期新人王戦決勝出場

 ――決勝進出おめでとうございます。まず、本戦の感想をお願いします。
 「多分、珍しいことだと思うのですが、1回戦から全員所属の違う方々と当たり、すごく新鮮で自分にとってプラスに働きました」

 ――今回、新人王戦本戦へ初出場で決勝進出を決めました。
 「本当にビックリ。実はトーナメント表を見た時、西健伸五段と田中康湧五段、辻篤仁五段の3人の名前を意識しました。『この3人とは当たりたくないな』と」


得意の布石研究

1図 本戦1回戦(△小西理章二段―藤井三段)

 ――本戦の棋譜を拝見しましたが、序盤で工夫されている印象でした。
 「まず、1図の白2、4は過去に調べたことがあり、ネット碁でも試した経験があります。AIの最善手を把握し、人間的に打たれる分岐も想定した上で試しました」

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