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韓国の勉強習慣・環境に衝撃【とし研究会・韓国遠征レポート】

 10月26日から11月1日まで、とし研究会メンバーを中心に韓国遠征が行われた。主催の近藤登志希二段は「刺激的で充実した遠征でした」と語った。韓国で感じたことや経験したことなど、近藤二段に特別インタビューをお願いした。

近藤登志希二段のプロフィール
 平成13年(2001年)7月4日生。千葉県出身。三村智保九段門下。令和2年度入段(冬季採用試験2位)、令和3年二段。日本棋院東京本院所属。
【主要な棋戦実績】
2020年第30期竜星戦本戦出場
2021年第16回広島アルミ杯・若鯉戦本戦出場
2023年第48期新人王戦本戦出場

とし研について
――研究会を始めたきっかけは?
「自分の入段時はコロナの影響もあり、研究会が少なかったです。もっと勉強したいと思い、『自分で作ろう』と考えたのがきっかけです。2021年1月頃に本格的な活動を開始し、現在のメンバーは若手中心に25名。平均15名(多い時は20名)が研究会の活動に参加しています」

――具体的な活動内容を教えてください。
「対局中心の研究会です。工夫している点は『手合で使う持ち時間で対局すること』。例えば、NHK杯方式(1手30秒、1分の考慮時間10回)などです。最近では、2つのリーグ戦に分けて、成績に応じて上の組に上がったり、下の組に落ちたりする形で進めています」


国別対抗戦並みの緊張感

とし研を主催する近藤二段「充実した遠征でした」と語った

 ――韓国遠征が実現した経緯を教えてください。
 「洪清泉先生に韓国へお願いできないか相談したのが始まりで、その日の内に遠征が決まりました。自分でもビックリしました。今回は2回目の韓国遠征です」

洪清泉四段のプロフィール
 昭和56年(1981年)12月30日生、韓国出身。平成21年入段、平成31年四段。東京都杉並区「洪道場」の総師範。一力遼棋聖や芝野虎丸名人など有望の若手を輩出。韓国との繋がりを持つ洪四段の協力で、韓国遠征が実現。

 ――2回目の韓国遠征はいかがでしたか?
 「すごく空気がピリピリしていて、前回以上の緊張感がありましたね。普段の手合と同じかそれ以上の気迫。『絶対に負けたくない』という一局に賭ける真剣さが違いました。こうした対局はこれからの棋士人生にも活きると思うので、貴重な体験になりました」

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