【現代碁の最前線】小目のケイマジマリへの肩ツキ戦法【福岡航太朗五段④】
今回は小目のケイマジマリの攻防で現れる「肩ツキ戦法の詳細解剖」を福岡航太朗五段の解説でお送りします。たった一手の様子見が、全局の打ち方に影響を与える現代手法。具体的にはどのような進行になるのか、ご覧ください。
テーマ図「分岐する肩ツキ戦法」
白3の肩ツキは様々な局面で使われる戦法。相手の受け方を見て、白は自在に布石を組み立てられるのが大きな利点です。
1図(狙いの横ツケ)
黒1と受けられた場合、タイミングを見て、白2のツケが狙いの一手。黒から厳しく反撃されても、白は巧みにかわせます。
参考図1(やり過ぎの撃退)
黒1から5と強引に切断された場合、白6以下と受けるのが冷静。次に、白はaとbを見られるので白良し。
黒9と強引に受けられても、白10以下と右辺の黒3子を取れるので問題ありません。黒aは白b以下でシチョウ。
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