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栗田佳樹さん、4位入賞! 【第43回世界アマチュア囲碁選手権 閉幕】

 12月15日から18日にかけて中国広東省深セン市宝安区の「宝安1990文化館」で開催された第43回世界アマチュア囲碁選手権は、46か国・地域から集まった選手達が参加し、全7回戦を打ち終え、韓国代表の金正善選手が優勝した。
 日本代表選手の栗田佳樹さんは5勝2敗で4位となった。日本選手の入賞は2007年の森洋喜さん(3位)以来となる。
(写真:深セン市宝安区の主催提供)


入賞者成績(上位8位)
1 金 正善(韓国)
2 楊 楚焜(ヤン・チョコン)(中国)
3 賴 宥丞(ライ ユー チェン)(中華台北)
4 栗田佳樹(日本)
5 ハン  アラン(アメリカ)
6 ソルナラ  ポングサクラン(タイ)
7 エルディク  ヨナス(ドイツ)
8 クァ  ジ ハァ(シンガポール)

 日本代表の栗田佳樹選手は世界アマ初出場。最終日の前日(17日)まで5戦全勝、優勝目前だった。
 そして迎えた最終日(18日)の午前、事実上の決勝戦とも言える対韓国戦で敗れた。局後、「相手が強かったです。目標が出来ました」と語った。

大会最終日、事実上の決勝戦とも言える対韓国戦。金正善選手(左)に敗れた

 午後に行われた最終戦、勝てば2位か3位の可能性が残っている。上位入賞をかけて中国代表の楊楚焜選手(14歳)と対決したが惜敗。

最終戦、中国代表の楊楚焜選手(右)に敗れてしまった。楊選手はまだ14歳

 栗田選手は全対局を打ち終え、4位となった。「3位以内が目標だったので残念でした。最終局は勝てるチャンスがあったので悔やまれます」と局後の感想。

【栗田選手の全成績】

12月15日 第1戦 対リトアニア 中押勝ち
12月16日 第2戦 対ブラジル  中押勝ち
12月16日 第3戦 対イスラエル 中押勝ち
12月17日 第4戦 対タイ    中押勝ち
12月17日 第5戦 対香港    中押勝ち
12月18日 第6戦 対韓国    中押負け
12月18日 第7戦 対中国    中押負け

 戦いを終え栗田さんは、「(全勝対決で事実上の決勝戦であった)韓国戦(第6戦)は気合が入り意識しましたが、相手の方が強かったです。また世界アマの舞台に出場し、さらに上を目指す目標ができました」と語った。

今大会は7回戦で行われた。対局室全景

【閉会式&表彰】

 12月19日、第43回世界アマチュア囲碁選手権および第3回「湾区杯」中国囲碁大棋士戦は、深セン市宝安区の1990文化会館で閉会式が行われた。

左側2人目から順に、4位から10位の入賞者

 国際囲碁連盟理事であるネビル・スミス氏が4位から10位の選手に賞を授与した。

3位の賴 宥丞(ライ ユー チェン)選手(中華台北)
2位の楊 楚焜(ヤン・チョコン)選手(中国)
優勝した金正善選手(韓国)。左は中国囲棋協会副会長の古力九段

 閉会式には中国囲棋協会の副会長である古力が挨拶にたち、優勝者に賞を授与した。

表彰式の様子
全日程を終えた選手たち。本戦以外にも様々な交流があった

全成績


フォトギャラリー

中華台北代表の賴 宥丞選手
中国代表の楊楚焜選手
韓国代表の金正善選手
選手たちと大会を支えたスタッフが一緒に記念撮影

≪主催≫
国際囲碁連盟、中国囲棋協会、深セン文化スポーツ観光ラジオテレビ局、宝安区地方自治体

≪日程≫
2023年12月15日~18日(本大会)
 ※14日開会式、19日閉会式及び文化交流活動


≪競技規定≫
国際囲碁連盟(IGF)ルールを採用
(1) スイスシステムの全7回戦。
(2) 手合割りはオール互先、先番6目半コミ出し。
(3) 持ち時間60分、のち30秒の秒読みを3回。 
(4) 対局ルールは「世界アマチュア囲碁選手権戦ルール(日本ルール)」を使用し、問題が生じた時は審判が判定します。
(5) 対局開始後、15分以上遅刻した場合、不戦敗。

≪ドーピングテスト≫
(1) 国際囲碁連盟により、大会後にドーピングテストを実施します。(2) 対象者は、上位入賞者3名と、それ以外に1名の選手が抽出されます。

≪表彰≫
(1) 優勝者に「第43回世界アマチュア囲碁選手権者」の称号及び中国囲棋協会より八段免状を授与します。 
(2) 2位から10位までの入賞者に賞杯を授与します。


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