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呉、優勢守る【第72回NHK杯】

 村川大介九段(33)は16年連続17回目、呉柏毅六段(28)は8年連続8回目の出場。関西棋院勢同士の対決は、中盤の勝負どころで村川に失着が続き、呉が快勝した。解説は蘇耀国九段。


〈第72回NHK杯2回戦・第12局〉
黒 村川大介九段 白 呉柏毅六段

村川(左)と呉

※最終譜のあとに棋譜再生機能があります。

〈第1譜〉1―24

 対戦は5度あり、村川の5連勝。「村川さんは地より厚みの碁。じっくりと打ち進めます。力を出した時のパンチは重く、強烈です。呉さんは厚くないが、薄くもない。バランス派で、冷静な印象」と蘇九段。
 黒9のハサミに白10とツメ、早速変化球を投げる。「1図、白1から9までは、よく打たれている定石。AI(人工知能)は、やや黒よしという評価です」。
 白12の三々入りに黒13とオサえ、黒21まで面白い変化となった。「黒は手厚く応じ、白は地を稼ぎました。おそらく、互いに研究済み。互角の進行です」。黒13は2図、1も有力。「これも互角でしょう」。
 白22は絶対のワリ打ち。「3図、白1から稼ぐのも大きいですが、黒4が絶好のヒラキとなり、賛成できません」。

1図
2図
3図

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