【現代碁の最前線】小目の一間ジマリへ挑むコツ【牛栄子扇興杯①】
今回は小目の一間ジマリの攻防で現れる「模様対策のノゾキ戦法」を牛栄子扇興杯の解説でお送りします。本手法は相手の受け方に合わせて、簡明かつ安全に模様を攻略できる長所があります。飛躍した新手法もあるので、最後までご覧ください！
牛栄子扇興杯のプロフィール
平成11年（1999年）５月12日生。千葉県出身。マイケル・レドモンド九段門下。平成27年入段、令和４年四段。日本棋院東京本院所属。
【主な実績】
2015年：第19期ドコモ杯女流棋聖戦本戦出場、第６回穹窿山兵聖杯世界女子囲碁選手権ベスト８
2016年：第１回扇興杯女流囲碁最強戦本戦出場、第35期女流本因坊戦本戦出場、第20期ドコモ杯女流棋聖戦挑戦者
2017年：第２回扇興杯女流囲碁最強戦本戦ベスト４、第36期女流本因坊戦本戦出場、第30期女流名人戦本戦出場、第21期ドコモ杯女流棋聖戦本戦出場
2018年：第37期女流本因坊戦本戦出場、第66回NHK杯出場、第３回扇興杯女流囲碁最強戦本戦決勝進出、第31期女流名人戦本戦出場、第22期ドコモ杯女流棋聖戦本戦出場、第13回広島アルミ杯・若鯉戦本戦出場
2019年：第38期女流本因坊戦本戦出場、第４回扇興杯女流囲碁最強戦本戦出場、第23回ドコモ杯女流棋聖戦決勝進出
2020年：第45期新人王戦本戦出場、第39期女流本因坊戦本戦出場、第７回会津中央病院・女流立葵杯本戦ベスト４
2021年：第32期博多・カマチ杯女流名人戦リーグ出場、第46期新人王戦本戦出場、第８回会津中央病院・女流立葵杯本戦決勝進出
2022年：第47期碁聖戦本戦入り、第33期博多・カマチ杯女流名人戦リーグ出場、第47期新人王戦本戦出場、第９回会津中央病院・女流立葵杯本戦出場、第41期女流本因坊戦本戦出場、第７回扇興杯女流囲碁最強戦優勝、第26回ドコモ杯女流棋聖戦本戦出場、第34期博多・カマチ杯女流名人戦リーグ出場
2023年：第48期新人王戦本戦出場、第10回会津中央病院・女流立葵杯本戦出場、第71回NHK杯出場、第８回扇興杯女流囲碁最強戦優勝、第６回呉清源杯世界女子囲碁選手権ベスト８、第42期女流本因坊戦本戦ベスト４、第27回ドコモ杯女流棋聖戦本戦出場、第18回広島アルミ杯・若鯉戦本戦出場、第35期博多・カマチ杯女流名人戦リーグ出場
2024年：第49期新人王戦本戦出場、SENKOCUPワールド碁女流最強戦2024ベスト４、第11回会津中央病院・女流立葵杯本戦出場
テーマ図１「ノゾキの様子見戦法」
黒１と右辺の模様を広げた瞬間、白２のノゾキで受け方を利くのが有力。黒Ａ～Ｃの候補手が想定されますが、白は互角以上のワカレへ持ち込めます。ポイントは「手残りの場を作り出すこと」です。
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