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決着は最終局へ【第48期棋聖戦七番勝負・第6局】

 2月29日、3月1日に第48期棋聖戦七番勝負(主催・読売新聞社、特別協賛・サントリーホールディングス)の第6局が、神奈川県箱根町「ホテル花月園」で行われ、挑戦者の井山裕太王座が一力遼棋聖に白番中押し勝ちを収め、決着は第7局へ持ち越しとなった。消費時間は黒7時間59分、白7時間24分。なお、第7局は3月7、8日に山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われる。

第48期棋聖戦七番勝負・第6局
黒 一力遼棋聖 白 井山裕太王座
日程:2月29日、3月1日
結果:198手完、白中押し勝ち
場所:神奈川県箱根町「ホテル花月園
主催:読売新聞社
特別協賛:サントリーホールディングス
賞金:4300万円
立会:羽根直樹九段
記録:高橋真澄四段伊藤健良三段
新聞解説:伊田篤史九段
YouTube&幽玄の間解説:中野寛也九段
※YouTube中継:1日目2日目

第1局:一力棋聖、白中押し勝ち
第2局:井山王座、白中押し勝ち
第3局:一力棋聖、白中押し勝ち
第4局:井山王座、白中押し勝ち
第5局:一力棋聖、白中押し勝ち
第6局:井山王座、白中押し勝ち
第7局:3月7、8日
山梨県甲府市「常磐ホテル


井山王座インタビュー

力強い石運びを押し切った井山王座

 ――本局の感想を教えてください。
 「昨日の時点では打てると思ったのですが、後半は正しく打てたか、よく分かりませんでした。手応えを感じたのは、大石のシノギが見えた時です」

 ――次局への抱負を教えてください。
 「最後ですので、精一杯の力を出せるように頑張りたい」


一力棋聖インタビュー

「やりすぎだったかもしれない」と一力棋聖

 ――本局を振り返っていかがでしたか?
 「2日目で二段コウになった時点では苦しいと思っていました」

 ――最終局へ向けて一言お願いします。
 「初日でいろいろまずい打ち方があったので、少しでも良い碁を打てるように頑張りたい」


写真で振り返る第6局

黒番の一力棋聖が初手を打ち下ろし、第6局が開始された
1日目の昼食は、両対局者ともに「フレッシュトマトのペスカトーレ」
一力棋聖が117手目を封じた。棋聖戦で最長手数の封じ手となった。
次点は1977年1月第1期棋聖戦第4局、藤沢秀行九段―橋本宇太郎九段戦の115手目の封じ手
神奈川県箱根町「ホテル花月園」
一力棋聖の封じ手が開封された瞬間。
2日目開始時点の消費時間は、黒(一力)4時間28分、白(井山)3時間32分
2日目の昼食は、両対局者ともに「天ぷら蕎麦(冷)」
YouTube中継に出演する羽根九段(右)と中野九段
ホテル花月園では数々の名勝負が繰り広げられた
勝負所の分析に熱が入る検討風景
読み比べの熱戦は、井山王座に軍配が挙がった
一力棋聖、積極的な戦いを仕掛けるも届かず
井山王座、次局で45期以来3期ぶりの復冠なるか

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