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第85回碁界の礎百人―加藤正夫、王座戦8連覇【加藤正夫⑥羽根泰正①】

 昭和末から平成始めにかけての碁界は、連覇記録が話題の中心だった。まず小林光一。小林は昭和61年から平成5年まで、棋聖戦8連覇。昭和63年から平成6年まで、名人戦7連覇をやってのける。そして趙治勲。趙は平成元年から10年まで、本因坊戦10連覇を達成する。いずれも当時の記録だった。二人の活躍に比べて、加藤正夫の王座戦8連覇はそれほど目立ったわけではないが、七番勝負との違いのためだろう。しかし偉大な記録であるのは間違いない。

 8連覇の足跡をたどろう。なお昭和59年から王座戦は挑戦手合三番勝負が五番勝負になった。昭和57年、橋本昌二を2-0で破り王座に。58年、大竹英雄の挑戦を2-0で破り、王座防衛。59年、山城宏の挑戦を3-0で破り、王座防衛、60年、小林光一の挑戦を3-0で破り、王座防衛。61年、林海峰の挑戦を3-1で破り、王座防衛。62年、趙治勲の挑戦を3-1で破り、王座防衛。63年、武宮正樹の挑戦を3-0で破り、王座防衛。平成元年、羽根泰正の挑戦を3-1で破り、王座防衛。すべて最終局まで行かずに決め、圧倒的な強さを印象づけた。

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