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一力、勝負手許さず【第33期竜星戦】

 一力遼棋聖は2年ぶり9回目、安達利昌七段は5年ぶり4回目の決勝トーナメント進出。
 劣勢の安達が勝負手を繰り出すも、一力は冷静に対処。見事に返り討ちにして勝利を決めた。
 解説は片岡聡九段。


〈第33期竜星戦決勝トーナメント1回戦・第7局〉
黒 安達利昌七段 白 一力遼棋聖

※棋譜再生は最終譜のあとにございます。

〈第1譜〉1―25

 安達の先番。白12の押しに手を抜き、黒13と右上の受けに回った。一力は、すかさず白14と左下黒に迫っていく。安達も黒17とハサミ返し、競り合いに進んだ。
 「黒23、25は大事な手で、これを打たずに他の大場に向かってしまうと、白に25とトバれて黒が一方的に攻められてしまいます」と片岡九段。

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