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安斎、敗勢からの大逆転【第33期竜星戦】

 安斎伸彰八段は10期目の本戦出場。5回戦で洪爽義五段、6回戦で山田拓自八段を破り、7回戦進出を決めた。迎え撃つ高梨聖健九段は16期目の本戦出場。
 優勢を確立していた高梨が、勝負を決めに出たところでまさかの失着。その隙を安斎が捉え、劇的な逆転勝利を果たした。
 解説は酒井真樹九段。


〈第33期竜星戦本戦Cブロック・7回戦〉
黒 安斎伸彰八段 白 高梨聖健九段

高梨九段(左)と安斎八段

※棋譜再生は最終譜のあとにございます。

〈第1譜〉1―24

 安斎の先番。黒15では16とブツカリ、次いで白15、黒A、白Bと進むのもよく見られる形だ。
 「黒21に続いて、白は23に切ることも考えられましたが、黒Cとカケられて黒が厚くなってしまうのを嫌いました」と酒井九段。高梨は白22のマガリを選択。白24まで、左辺白は十分な形といえる。

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