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【日本女子囲碁リーグ】万波奈穂四段インタビュー【チームセンコーグループ】

 日本女子囲碁リーグの「チームセンコーグループ」(スポンサー:センコーグループホールディングス株式会社)の万波奈穂四段にインタビュー。本棋戦への意気込みからプライベートの話まで、盛りだくさんでお届けします。

万波奈穂四段のプロフィール
 昭和60年(1985年)9月10日生。兵庫県出身。故大枝雄介九段門下。平成18年入段、30年四段。万波佳奈四段は実姉。伊田篤史九段は夫。日本棋院中部総本部所属。

【主な実績】
2006年:
第16期竜星戦本戦入り
2007年:第32期新人王戦本戦入り、第17期竜星戦本戦入り
2009年:第13期ドコモ杯女流棋聖戦本戦入り
2010年:第23期女流名人戦リーグ入り、第36期新人王戦本戦入り
2011年:第24期女流名人戦リーグ入り
2012年:第37期新人王戦本戦入り
2014年:第1期会津中央病院杯・女流立葵杯ベスト4、第27期女流名人戦リーグ入り
2015年:第28期女流名人戦リーグ入り
2016年:第11回広島アルミ杯・若鯉戦本戦入り
2018年:第3回扇興杯女流囲碁最強戦優勝
2019年:第67回NHKテレビ囲碁トーナメント出場、第29期竜星戦本戦入り

日本女子囲碁リーグ概要
名称:第1回日本女子囲碁リーグ
主催:公益財団法人日本棋院
特別協賛:阪急電鉄株式会社(リーグスポンサー)
協賛:
■リーグスポンサー
三井住友カード株式会社
■チームスポンサー
(チームセンコーグループ)
センコーグループホールディングス株式会社
(チーム囲碁・将棋チャンネル)
株式会社囲碁将棋チャンネル
(チーム名古屋)
名古屋鉄道株式会社、株式会社スズケン、ブラザー工業株式会社、矢作建設工業株式会社
(チーム若鯉)
広島アルミニウム工業株式会社
(チーム福岡)
出光芳秀様
特別協力:日本経済新聞社
対局形式:5チームによる3名対3名のチーム対抗戦
持ち時間:持時間各1時間、使い切って1手30秒の秒読み
優勝賞金:500万円

「選ばれて本当に嬉しい」と語った万波四段

 ――今大会の意気込みを教えてください。
 「まさか選んでもらえるとは思っていなかったのですが、折角選んで頂けたからには、チームの足を引っ張らないように精一杯頑張りたい」

 ――注目している棋士は?
 「高山さん(希々花初段)。デビュー戦で奥田あやさんに勝たれていて、碁を見ても本当に強い。私も団体戦で打つ可能性があるので、もし当たったら楽しみです。後は大森らんちゃん(二段)。子供の頃に広島で打ったことがあり、成長を見守ってきました。プロになられてから打ったことがないので、らんちゃんとも対戦できたら、嬉しいです」

第3回扇興杯女流囲碁最強戦で優勝を飾し、初タイトルを手にした万波四段

 ――囲碁とは?
 「5歳から始めているので、囲碁歴は30年以上。囲碁を通して、いろいろな方々に出会ったり、業界と接点を持てたので、私の中の世界が本当に広がりました。私の人生を豊かにしてくれたものが囲碁なのかなと思います」

 ――ファンの方へ一言お願いします。
 「上野愛咲美さん、牛栄子さん、井澤秋乃さんと素晴らしいメンバーの中に入れて頂けました。足を引っ張らないように、こっそり吉原監督(由香里六段)にネット碁で週2回ほど特訓をしてもらっています。本番で成果も出せるように頑張りますので、応援よろしくお願いいたします」

プライベート編

 ――棋風を教えてください。
 「地に辛くて戦いを好まない棋風。ただ、周りの女流棋士の方は、戦いが好きな方が多くて、最近は自分からも戦いを仕掛けるようになりました。後、主人の伊田(篤史九段)が力戦派なので、割と影響を受けているかもしれません。攻めか守りかで言えば、シノギの方が好きです」

 ――好きな食べ物は?
 「辛いものですね。具体的には火鍋などが好きです」

 ――嫌いな食べ物は?
 「トマトだけが嫌いですね。最近、娘に『何でも食べなさい』と言っている手前、自分も食べないといけません……。私がトマトを避けようとすると『なんで(トマトが)こんなにおいしいのにママは食べないの?』と言われちゃうので『ママもトマトを食べるから、あなたもこれを食べてね』と一緒に嫌いなものを克服するようにしています。ミートソースやケチャップは好きですが、生のトマトとトマトジュースが嫌いですね」

 ――趣味やマイブームは?
 「出産前はボルダリングやスノーボードが趣味でした。特に、スキューバダイビングは結構好きで、一人で沖縄に行って海に潜ったり、棋士仲間と冬はスノーボードにも行ってました。子供が産まれてからは、子供と一緒にUNOをすることです。子供がUNOにドはまりしていて、毎日しています」

 ――ルーティンを教えてください。
 「朝起きて、娘のお弁当を作って、幼稚園に送り出すまではバタバタ。送り出した後に一息ついて、コーヒーを飲みながら詰碁をしてます。朝昼晩を合わせて、1日200問ぐらい。今大会は(持ち時間を使った後)一手30秒なので、詰碁をしっかりやり込むことが大事なのかなと思って、力を入れています」

 ――普段の勉強は?
 「割合で言うと、詰碁が5割、研究が5割。後は週に2回、吉原監督に打ってもらう感じです。研究は最近打たれた棋譜を自分で考えたり、AIで調べます」

 ――無人島に1つ持っていけるのであれば、何を持っていきますか?
 「ジグソーパズルを持っていきます。多分、無人島にいくとすごく暇だと思うので。ジグソーパズルは大好きなのでピースが多くて難しければ、暇つぶしになるかなと(笑)。人を連れていってもいいのであれば、戸島花ちゃんを連れていきます」

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