組み合わせ決まる!【第15回春蘭杯世界囲碁選手権】
3月18日、中国福建省武夷山(ぶいさん)市の「悦華ホテル」で第15回春蘭杯世界囲碁選手権の記者会見と開幕式が行われた。
(写真&情報・提供:囲棋天地)
春蘭(グループ)の副会長である徐群氏、中国囲棋協会主席の常昊九段、武夷山市人民政府副市長である李翔氏、中国囲棋協会名誉主席の華以剛九段、韓国代表団団長の洪旼杓(ホン・ミンピョ)九段、日本代表団団長の高尾紳路九段、福建省囲棋協会名誉会長の盧陽陽氏、中国囲棋協会副秘書長の劉菁八段、そして参加する棋士代表である丁浩九段、卞相壹九段など24名の参加棋士が出席した。
記者会見では、徐群氏、常昊主席、洪旼杓(ホン・ミンピョ)らがそれぞれスピーチした。
徐群氏は「忘れられない」「祝福」「夢」の3つの言葉で、春蘭杯の歴史を振り返り、将来を展望した。
「忘れられない」のは、春蘭杯が1998年から26年間続いており、これは春蘭グループと中国囲棋協会が共に努力し、新たな展開を共にしてきた26年間だからである。
「祝福」は、中国囲棋協会が昨年7月に新旧が交代し、若くて活力に満ちた新しいリーダーシップが中国囲碁界の未来を切り拓くと信じているからである。
「夢」は、春蘭杯を通じてさらに多くの囲碁の名人を輩出し、中国囲碁界と世界囲碁界の繁栄を促進することである。
また、徐群氏は、「参加する棋士、特に中国の棋士が夢を抱き、奮闘し、春蘭杯での一戦を勝ち抜き、夢を実現することを願っています」と述べた。
常昊主席は、「まず第一に、春蘭社に感謝します。1998年の創設以来、春蘭杯は26年間で14回開催され、国内外から300人以上の選手が参加し、中国囲碁界に多大な支援をしていただき、私自身、参加した棋士として、協会の責任者として、今大会に関わってきました。第二に、なつかしい気持ちがあります。会場の配置を見ると、20年前に競技に参加した感覚に戻ったような気分がします。協会の交代後、昨年、私はタオ(建幸)総裁を訪問しました。彼は春蘭杯の最も重要な推進者です。第三に、武夷山市の心のこもった準備に感謝します。私は福建省出身女性(張セン?八段)の婿であり、武夷山に来ると家に帰ったような感覚があります。故郷の囲碁への支援に感謝します。近年、福建では囲碁が急速に発展しており、棋戦やアマチュアの大会がたくさん行われています。特に若者の囲碁の発展には目を見張るものがあります。今後もさらに良い成果を期待しています」と述べた。
続けて、「今年は囲碁世界大会の年です。2年ごとに開催する春蘭杯、4年ごとの応氏杯に加え、爛柯杯、さらに三星杯、LG杯など、少なくとも5つの世界戦が今年開催されます。春蘭杯は新年(旧正月あと)最初の世界大会です。今はトッププレーヤーたちの実力が近づいているので、だれが優勝しても驚きではありませんが、中国囲棋協会の会長としては、やはり中国の棋士が優勝することを願っています。だからこそ、丁浩などの若手棋士が努力し、夢を実現することを願っています」と述べた。
韓国代表ヘッドコーチの洪旼杓九段
洪旼杓(ホン・ミンピョ)九段は、「春蘭杯に参加するトップ棋士が世界の囲碁ファンに最高峰の対局と無限の喜びをもたらしてくれる。春蘭グループと中国囲棋協会がこれほど重要な世界大会を開催することに対し、心から感謝の意を表します!」と述べた。
前回優勝者・卞相壹九段
前回の優勝者である韓国の卞相壹(ピョン・サンイル)九段は、「今回はリラックスした状態した気持ちで対局できることを望みます。そうすればきっと良い結果が出るはずです。最高の成績を目指して頑張ります」と述べた。
丁浩九段
中国の代表選手である丁浩九段は、AIについて簡単に自身の感想を述べた。
前夜祭
朝早く羽田空港近くのホテルを出て、中国の武夷山に到着するまで13時間かかった。
各国の挨拶に続き、組み合わせ抽選が行われた。
組み合わせ抽選
【1回戦組み合わせ】
一力 遼 vs. Alexander Qi(アレクサンダー・チー)
芝野虎丸 vs. 申旻埈
井山裕太 vs. 羋昱廷
許 家元 vs. Jan Simara(ヤン・シマラ)
広瀬優一 vs. 李維清
謝 爾豪 vs. 金明訓
党 毅飛 vs. 許皓鋐
楊 楷文 vs. 朴鍵昊
【2回戦シード者(8名)】
中国:李軒豪、辜梓豪、柯潔、丁浩、楊鼎新
韓国:卞相壹、申眞諝、朴廷桓
ネット対局「幽玄の間」で中継します。
1回戦の中継
3月19日(火)、日本時間11時30分~(手順中継)
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