詰碁勉強のコツ【河野臨九段インタビュー】
様々な詰碁を創作している河野臨九段に、詰碁の内容を中心に特別インタビューを行った。「詰碁はすぐに効果が出ない」「詰碁をやる意味は?」そうした疑問にズバリ答えて頂きました!
「ゲームを変えた」AIの存在
――まず、普段の勉強を教えてください。
「AIが出てきて少し変わったところもありますが、棋譜並べや詰碁、対局など基本的な勉強は変わりません」
――AIの影響力はどの程度あったんでしょうか?
「正直、今の碁はAIを抜きにして話せない。『AI抜きでは成立しない、ゲームが変わった』と言ってもよいぐらい。逆に、AIを見ないでできるのが詰碁ぐらいです」
――確かに、打ちたい手を打ちづらいとよく耳にします。
「AIの評価値が出るので、棋風を出しづらくなりました。採点されるので、勝率の低い手は選びづらいです。具体的には、勝率5%以内の誤差で手を選ぶようなイメージ。棋風が曖昧なものになっているのです。その点、詰碁では評価値とかないですから『こういうものを作りたい』という創作が思い存分にできます」
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