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広瀬、世界チャンピオンを破る【第33期竜星戦】

 一力遼棋聖は2年ぶり9回目の決勝トーナメント進出。1回戦で安達利昌七段に勝利し、2回戦進出を決めた。
 広瀬優一七段は4年ぶり2回目の決勝トーナメント進出。1回戦で許家元九段に勝利し、2回戦進出を決めた。
 互いに譲らぬ好勝負となった本局は、終盤のコウ争いが勝敗を分けた。広瀬が半目勝負を制し、世界チャンピオンの一力を相手に価値ある勝利を手にした。
 解説は小林覚九段。


〈第33期竜星戦決勝トーナメント2回戦・第1局〉
黒 広瀬優一七段 白 一力遼棋聖

※棋譜再生は最終譜のあとにございます。

〈第1譜〉1―37

 広瀬の先番。右上隅、左下隅で定石が進む。
 白30のヒラキの位置は珍しい。黒31のカカリに手を抜き、一力は白32と下辺をさらに広げた。黒33の三々入りには、白34と上辺からオサえる。
 「私なら1図の白1と遮ると思います。白7が良い手で、黒8から12なら白13、15と上下の黒を攻めて白が打てそうです」と小林九段。

1図

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