一力が防衛、3連覇!【第48期棋聖戦七番勝負・第7局】
囲碁界最高位である「棋聖」の座をかけた頂上決戦——第48期棋聖戦挑戦手合七番勝負(主催:読売新聞社・日本棋院・関西棋院、特別協賛:サントリーホールディングス)の最終決戦となる第7局が、3月7日、8日にわたり山梨県県甲府市「常磐ホテル」で行われ、一力遼棋聖が挑戦者の井山裕太王座に黒番中押し勝ちをおさめ、3連覇に成功した。
今期の七番勝負は下記の通り両者は白番を入れ合っており、最終局までもつれ込んだ。
挑戦手合は最終局にニギリなおすことになっている。やはり注目されたのは手番だった。結果は井山王座の白番となり、対局が始まった。
すでに研究済みだったのか、気合負けしないためか、1日目からものすごいペースで進んだ。激しい攻防に形勢も揺れ動き、封じ手は棋聖戦史上最長手数となる126手目を封じて棋聖戦史上最長の封じ手記録をさらに塗り替えて打ち掛けた。
1週間前に行われた第6局で更新されたばかりだった「117手」をさらに上回る「126手」の封じ手。実に48年ぶりの記録更新となった。
これまでの棋聖戦挑戦手合における封じ手最長記録は、第1期の第4局、藤沢秀行九段 vs 橋本宇太郎九段(先番)の「115手」だった。
1日目の時点で、消費時間は持ち時間各8時間のうち黒番の一力棋聖が3時間50分、白番の井山王座が4時間10分だった。
2日目に封じ手が開封されて打ち継がれると、形勢芳しからぬ井山王座が強手を連発する。
一力棋聖はすべての攻めを受け切り、19時17分に終局、285手まで中押し勝ちをおさめ、防衛した。
消費時間は黒番(一力棋聖)が7時間58分、白番(井山王座)が7時間57分だった。
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