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【現代碁の最前線】小目の二間バサミ手抜き型解析【酒井佑規五段②】

 前回に続き、小目の二間バサミ定石で現れる「手抜き型解析の応用編」を酒井佑規五段の解説でお送りします。相手に工夫されても、変幻自在に立ち回れるテクニックが盛りだくさん。また、連打する側のオススメの打ち方は何か、実戦で必須になる知識が凝縮された本記事をご覧ください!

「目一杯の手を選びたい」と酒井五段

酒井五段のインタビュー
 ――普段はどんな勉強をされていますか?
 「自宅ではAI研究の5割くらいですが、詰碁を解くのも日課になっています。メインは研究会で勉強することですね。週に3、4回通っています」

 ――詰碁はどれぐらい解いていますか?
 「以前は1日80題ほど解いていましたが、最近は少ないと思って増やすようにしています。簡単なものから難しいものまで幅広く取り組んでいます。研究会や手合前に詰碁をやらないとミスが出やすいように感じます」

 ――週の半分ほど、研究会で勉強している理由は?
 「一人で勉強しているより、他の人の知恵など教えてもらえるので、発見が多いと思います。例えば、対面で対局するので、手合の練習にもなりますし、ネット対局と比べて検討がしやすいので、意見交換がしやすいですね。もちろん、一人で勉強するのも好きなんですけど、息詰まることもあって……。そうした時に勉強のモチベーションを保つのが難しいです」
 
 ――酒井さんは『混沌流』の異名があり、戦いが得意な印象があります。
 「やり過ぎになることもあるのですが、目一杯の手を打ちたいんです。妥協するより、頑張った手を選ぶ傾向が強いように感じます」
 
 ――戦いの棋風になったきっかけは?
 「院生時代に加藤正夫名誉王座や中国の古力九段の棋譜を並べていたので、影響を受けているかもしれません」

テーマ図「広い包囲網の攻略」

 黒1、3と広く包囲されるのは想定しておきたい打ち方。何もせず、右下の白が飲み込まれるのは大きいため、何か手をつけたいところ。

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