依田、通算1200勝達成!
依田紀基九段が6月6日、第49期棋聖戦Cリーグで勝ち星を挙げ(日本棋院東京本院で対局、辻篤仁五段に黒番1目半勝ち)、日本棋院棋士では史上11人目となる通算1,200勝を達成した。
依田は昭和41年生まれ、北海道出身。昭和55年入段。国内では名人に4度輝くなど活躍し、世界戦では日本のエースとして、中国・韓国からも尊敬されていた。
年数では約44年、年齢は58歳3ヵ月での大記録到達である。
【通算成績】1,200勝654敗2持碁2無勝負(6月6日時点)
【主な戦績】名人4期、碁聖6期、十段2期獲得。三星火災杯優勝、テレビアジア選手権3回優勝。
局後、心境を語ってもらった。
――いまのお気持ちは?
依田「1,200勝のことは知りませんでした。今日はついていましたね。これまで勝ち数を意識したことはなかったのですが、うれしいです」
――約44年での到達となりました。
「浦島太郎のような気分です。プロになった頃は自分の父親のような年齢の棋士がたくさんいたのに、いまは自分の子どもみたいな年齢の棋士と打っていますからね」
――思い出の一勝はありますか?
「国内では、初めて名人になった一勝、初のビッグタイトル十段を獲った一勝の二つ。国際戦では、世界一になった三星火災杯の勝利です」
今後の目標はという質問にはユーモアを交えて、インタビューを締めた。
「もう一度タイトルを獲りたいと思っています。そのために神様と約束しました。それまでは、三国志のファミコンはやらないと」(笑い)
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