第18回広島アルミ杯・若鯉戦決勝【棋譜解説】
11月25、26日に「第18回広島アルミ杯・若鯉戦」が広島県・中国新聞社で行われた。決勝戦では広瀬優一七段が隙のない打ち回しを見せて小池芳弘七段に白番中押し勝ちをおさめ、初優勝を飾った。「広島で碁を覚えたので感慨深いものがある」と広瀬七段。早速、決勝譜をご覧いただこう。(タイムラインはこちら)
〈第18回広島アルミ杯・若鯉戦 決勝〉
黒 小池芳弘七段 白 広瀬優一七段
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第1譜(1ー39)「穏やかな展開」
〈第1譜〉右上の三々定石で黒9に白10のツケで難解形に進む可能性を持つ進行へ進む。実戦は白16から20と右上を補強したため、黒21から23と穏やかなワカレへ収束した。
25手目以降もすぐに戦端を開かず、互いに間合いを図る進行となった。
〈参考図1〉白1の切りが難解形の入口。黒2と動き出した後、白3から7と抵抗された場合、様々な大型定石へ発展する可能性がある。一例は、黒8以下と右辺側の白を包囲する変化。黒aの利きや、白bとcなどの傷もあり、互いに一手一手が難しい展開。
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