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【現代碁の最前線】石の効率が飛躍的に上がる!ケイマ受けの新定石解析【上野梨紗女流棋聖②】

 今回は小目の一間バサミ定石で現れる「飛躍のケイマ受け戦法」を上野梨紗女流棋聖の解説でお送りします。「配石さえ注意すれば、部分的に悪くなりづらい形なのでオススメです」と上野女流棋聖。進化し続ける新定石の活用方法をご覧ください!

「(現段階では)ケイマで受ける打ち方に大きな短所はない」と上野女流棋聖

テーマ図「ケイマ受けの新手法」

 黒1に白2から6と切断するのは実戦例の多い打ち方。黒7と左辺を守られた瞬間、白8が飛躍の受け方。奇抜な手段に見えて、黒から厳しく咎める手段がなく、最近注目されている新手法の1つです。

1図(手厚い石運び)

 黒1と左辺方面を守られた場合、白2と受けるのが基本。「どのように左辺を守られても、基本的には白2と下辺を厚くして問題ありません」と上野女流棋聖。

 例えば、黒3から7と下辺へ先着されても、白8が先手になるのが白の自慢。次に、白aが厳しいため、黒9と受けざるを得ない形。「この交換が決まるので、白悪くないワカレです」と上野女流棋聖。

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