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呉、意地の2勝目【第49期棋聖戦リーグ】

Aリーグ

 第49期棋聖戦(主催・読売新聞社)Aリーグは7月25日に第6ラウンド最終局、林漢傑八段―呉柏毅六段戦が関西棋院で行われた。
 対局前まで林(リーグ序列7位)は3勝2敗。勝てば4勝2敗で首位の山下敬吾九段(序列1位)、河野臨九段(序列2位)と同星になったが、呉の白番3目半勝ちに終わった。呉は2勝4敗に。
 いよいよ残り1ラウンドだ。
 富士田明彦七段(序列3位)、伊田篤史九段(序列4位)、広瀬優一七段(序列7位)、そして林と3勝3敗が4名。次回、富士田と林が直接対決するので、どちらかは4勝3敗となり、広瀬―河野戦で広瀬が勝ち、山下が呉に敗れると4者が並ぶ。さらに伊田が安達利昌七段に勝つと5者が4勝。しかし、同星の場合はリーグ序列で順位が決まるため、優勝の可能性があるのは、1位の山下と2位の河野の二人。河野は自身が勝つことはもちろん、山下負けが条件となる。

不振が続いた呉。次につながる1勝を勝ち取った
勝てば優勝の可能性を残していた林。悔しい

Bリーグ

 Bリーグは、22日に東京本院でB2組の鈴木伸二八段―洪爽義五段戦が、25日には中部総本部でB1組の志田達哉八段―平田智也八段戦がそれぞれ行われた。
 2組は対局前まで、洪が4勝1敗で首位を走り、鈴木・張栩九段・本木克弥八段の3名が3勝2敗で追う状況。2組優勝へ向け前進したい洪か、優勝の可能性を残したい鈴木か、結果は洪の白番半目勝ちに終わった。
 1組は、小山空也六段が5勝1敗で首位、村川大介九段が4勝2敗、志田と平田が3勝2敗という状況だった。志田―平田戦の結果は、志田が勝利して村川と並んだ。

鈴木と洪(右)の一戦。洪が勝ち、鈴木は優勝の可能性が消えた
志田(右)と平田の一戦。志田が白番中押し勝ち

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