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許、初白星【第49期棋聖戦リーグ】

Sリーグ

 第49期棋聖戦(主催・読売新聞社)Sリーグは6月13日、第2ラウンド第2局となる高尾紳路九段―許家元九段戦が行われた。初戦黒星スタートだった両者、結果は許が黒番中押し勝ち、初白星を手にした。

持ち前のパワーを発揮した許
連敗となった高尾

Aリーグ

 13日は、東京本院で山下敬吾九段―安達利昌七段戦、中部総本部で伊田篤史九段―呉柏毅六段戦のAリーグ2局も行われた。
 対局前までAリーグは、山下が3勝1敗で暫定首位、河野臨九段と林漢傑八段の二人が3勝2敗で2位、伊田、富士田明彦七段、広瀬優一七段の三者が2勝2敗で続くという状況。
 この日の2局の結果は、安達と伊田の勝利に。これで山下、河野、伊田、林の4人が3勝2敗で並んだ。第5ラウンド残り一局の富士田―広瀬戦は、どちらかが3勝2敗になるので、5人が首位となる。
 大混戦となった。

山下と安達(右)の一戦。安達が白番5目半勝ち
伊田(左)と呉の一戦。伊田が黒番中押し勝ち

Bリーグ

 同日、Bリーグは東京本院で張栩九段―横塚力七段戦(B2組)、中部総本部で羽根直樹九段―平田智也八段戦(B1組)と志田達哉八段―小山空也六段戦(1組)、関西棋院で村川大介九段―張瑞傑六段戦(1組)と柳時熏九段―洪爽義五段戦(2組)の計5局がそれぞれ行われた。
 対局前まで1組は、村川、志田、小山が3勝1敗でトップ。志田と小山の直接対決が注目されていた。結果は小山が勝利、村川も4勝目を挙げ、志田が一人後退ということになった。なお、もう一局の羽根―平田戦は平田の白番中押し勝ちに。
 2組は張栩、洪、大竹優七段が3勝1敗でトップだった。張栩と洪のそれぞれの結果は、張栩は黒星、洪は白星と明暗が分かれた。4勝1敗になった洪が暫定トップに。

志田と小山(左)の一戦。小山が白番中押し勝ち
村川(右)と張瑞傑の一戦。村川が白番中押し勝ち
張栩と横塚(左)の一戦。横塚が白番中押し勝ち
柳と洪(左)の一戦。洪が黒番9目半勝ち

Cリーグ

 Cリーグは、10日に東京本院で溝上知親九段―田中康湧五段、関西総本部で村松大樹七段―星合志保三段の2局が行われ、田中と村松が勝利。13日には東京本院で福岡航太朗五段―阿部良希四段、関西棋院で結城聡九段―三浦太郎三段の2局が行われ、福岡と結城が白星を挙げた。
 これでCリーグは1回戦全局が終了となった。

福岡(左)と阿部の一戦。福岡が黒番中押し勝ち

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