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【現代碁の最前線】模様対策の二間バサミ徹底分析【三浦太郎三段①】

 今回は模様対策に使える「星の二間バサミ戦法の徹底解剖」を三浦太郎三段の解説でお送りします。相手の受け方に合わせて、自在に立ち回れるのが本手法の長所。模様が苦手な方にとって、心強い武器になるはずです!

「星の二間バサミは最近の流行り」と三浦三段

三浦太郎三段プロフィール
 平成16年(2004年)11月14日生。東京都出身。洪清泉四段門下。令和2年度入段(冬季採用試験1位)、5年三段。日本棋院東京本院所属。※令和2年1月より対局。

【主な戦績】
2021年:第16回広島アルミ杯・若鯉戦本戦出場
2022年:第2回テイケイ杯俊英戦リーグ入り
2023年:第48期新人王戦本戦入り、第18回広島アルミ杯・若鯉戦本戦出場、第33期竜星戦本戦入り
2024年:第49期新人王戦優勝、第49期棋聖戦Cリーグ入り、第31期阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦本戦入り


テーマ図「二間バサミの活用術」

 白1と下辺を広げられた瞬間、黒2の二間バサミが下辺に白模様を築かせないオススメ戦法。

1図(注意したい手残り)

 白1と三々へ入られた場合、黒2以下と下辺方面を厚くするのが基本。ただ、白aと動き出す狙いがあり、使いこなすが難しい打ち方と見られていました。

参考図1(手残りの証明①)

 例えば、黒1など大場へ走るのは、白2以下と動き出されて、下辺の白は取れない格好になります。

 黒7と受けても、白8以下でaとbを見られて、黒不利なワカレに持ち込まれます。

参考図2(手残りの証明②)

 黒1以下と下辺の眼を奪いながら、封鎖を試みるのはどうか。見た目は白が苦しい姿に見えますが――、

 白6、8と外側に傷を残された後、白12以下と生きを図られて、黒イマイチな結果に終わります。

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