防衛か、奪取か 対局開始!【大和ハウス杯第62期十段戦五番勝負・第4局】
初防衛まであと1勝としている芝野虎丸十段が決めるか、挑戦者の井山裕太王座が最終局第5局へ持ち込むか――「大和ハウス杯第62期十段戦五番勝負」(主催:産経新聞社、特別協賛:大和ハウス工業株式会社)はいよいよ大詰めを迎えており、注目の第4局が定刻10時に大阪府大阪市の日本棋院関西総本部で始まった。
芝野十段の今年の成績は目をみはるものがある。本局まで12勝2敗(勝率 .8571)と絶好調だ。
3月25日に第2局で井山王座に敗れたあと、その後の対局で5連勝を果たし、本日の第4局を迎えた。
この五番勝負では、互いに白番を入れ合っている。本局では芝野十段が黒番だ。今年の成績は黒番で4勝2敗、白番では8勝0敗。さて、どのような黒番対策をしてきたのだろうか。
一方、井山王座の今年の成績は11勝12敗(勝率 .4783)。手番別成績では、黒番が1勝7敗と意外に偏っているが、白番では10勝5敗とまずまずの結果を残している。本局も白番なので、気分が良くないはずはないであろう。
今期五番勝負の開幕前日に行われたインタビューでは、芝野十段が「1日制で井山王座と対戦するのは久しぶり。どんな碁になるか楽しみです」と語り、連覇について問われると、「十段戦は相性のいい棋戦なので、結果を出してより相性をよくしたい」と答えた。
一方、井山王座も「1日制で対戦するのは久しぶりで楽しみ。精一杯やりたい」と芝野十段と同様の気持ちを語り、AIの影響についても触れた。「どこで自分らしさを出せるかがポイントになると思います」と語った。
芝野十段は2連覇(通算3期)を目指し、自らの相性を高めたいと願っている。一方、井山王座は6期ぶり6度目の十段復位を目指す。
本日の夕刻に終局する見込み。
第4局の盤側は以下の通り。
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