関西は笠原悠暉さん、中部は志賀司さんが入段【令和6年度棋士採用】
日本棋院関西総本部と中部総本部の令和6年度棋士採用試験が11月26日に終了、関西は笠原悠暉さん、中部は志賀司さんがそれぞれ入段を決めた。笠原さんは11勝3敗、志賀さんは12勝2敗の成績だった。
正式採用は令和6年4月1日から。手合は先だって1月から参加となる。
【関西総本部採用】
笠原悠暉(かさはら ゆうき) 平成14年6月6日生、兵庫県神戸市出身。 後藤俊午九段門下。
【中部総本部採用】
志賀司(しが つかさ) 平成18年8月17日生、愛知県出身。中野奨也二段門下。
入段が決まった感想と、一問一答
笠原悠暉さん
「7年前、勝った方が入段という最終戦で負けてしまってから、ずっと惜しいところで入段を逃していました。大変ほっとしています」と笠原さん。
囲碁を覚えたのは5歳のとき、身近に囲碁を嗜む友人、親戚などがいたことから、近くの囲碁教室「囲碁サロン知得」に通い始めたとのこと。
後藤俊午九段門下。普段はネットでの詰碁、対局、AI 研究などをあまり偏りなく行っているという。
以下一問一答。
――囲碁以外で好きなことは何ですか。
笠原「モノポリーで全国大会に出場したことがあります。その他のボードゲームも好んでいます」
――ご自身の棋風は?
「粘り強く、なかなか土俵を割らないタイプだと自負しています。独創的な手も多いようで、面白い碁だと言ってくださることが多いです」
――憧れの棋士は?
「山下敬吾九段です」
――どんな棋士になりたいですか。
「囲碁ファンに、『この人が棋士になってよかったな』と思ってくださるような棋士になりたいです。そのためには、ファンの方々との交流を大切にし、盤上でも魅力的な碁を打ち、結果を残したいと思っています」
志賀司さん
入段が決まり、「今までお世話になった方々にご報告できることを嬉しく思いました」と志賀さん。
囲碁を覚えた年齢ときっかけは、5歳になったとき、お兄さんが名古屋の囲碁教室「Kスピリット」に行っていたからとのこと。
普段は保田翔太初段といっしょに、中野寛也九段、師匠の中野奨也二段の父子に教えてもらっているという。
以下一問一答。
――囲碁以外で好きなことは何ですか。
志賀「音楽を聴くことと卓球(師匠と共に)です」
――ご自身の棋風は?
「棋風というのは確立していなく、オールラウンダーを目指しています」
――憧れの棋士は?
「師匠です」
――どんな棋士になりたいですか。
「多くの方に応援される棋士を目指します。また、自分が強くなり、アマの方に知識のお返しをしていきたいと思います」
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