第67回碁界の礎百人―51歳藤沢、第1期棋聖に【藤沢秀行⑦橋本宇太郎⑧】
昭和49年暮れから、碁界は名人戦問題で大揺れだったが、一年が経過して、ようやく解決した。読売新聞社は日本棋院との名人戦契約を第14期をもって打ち切り、新たに棋戦序列第一位の棋聖戦を創設するというのがその内容。考えられる最良の形で決着したのである。第1期棋聖戦の方式が大がかりだった。初段から九段までの優勝者を決める各段戦。初段戦から六段戦の優勝者に七、八段戦の準優勝者以上と九段戦のベスト4による全段争覇戦。そして全段争覇戦の優勝者、四大タイトル保持者、棋聖戦審議会が推薦する棋士による最高棋士決定戦と進む。
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