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【現代碁の最前線】ガツガツ稼ぐ平田システム【平田智也八段④】

 今回は三々定石を活用した「勢力圏広げる絶妙な配石」を平田智也八段の解説でお送りします。常識的には思いつかない打ち方で、相手に付け入る隙を与えず、戦いの主導権を握れます。実戦で再現しやすく、すぐに活用できるはずです!

「配石の工夫で局面の流れを支配する」打ち方を解説

テーマ図「絶妙な配石の正体」

 黒1と下辺に構えるのが、平田八段のオススメ戦法。「白から厳しく追及されないのでシンプルに使えます」と平田八段。本戦法は、確定地を稼ぎやすい碁形へ導けるのも大きなポイントです。

布石手順(局面の誘導方法)

 前回の碁形に続き、白1のカカリが出発点。黒2から8で右上と左上を固めて、実利先行で打ち進めます。白は地合いで遅れないように、白9と三々入りする進行が想定されますが――、

 黒10から14と地を稼ぐ定石を選択。白15以下と左辺の黒模様化を防いで一段落。黒は稼いだ実利を活かしながら、積極的な打ち回しを目指したいとっころです。

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