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【現代碁の最前線】実戦頻出の2線打ち込み徹底分析【関航太郎九段②】

 前回に続き、星のコスミツケ定石で現れる「2線の打ち込み戦法」を関航太郎九段の解説でお送りします。今回は打ち込みへの受け方が焦点。知らないと打てない返し技や、変化の途中で気をつけたい抵抗手段など、勝つための知恵が凝縮された内容となっています。

「分からないことは徹底的に調べる」と関九段。細部まで調べ尽くした本記事をご覧ください

関航太郎九段のプロフィール
平成13年(2001年)11月28日生。東京都出身。藤澤一就八段門下。
平成29年入段、令和4年九段。日本棋院東京本院所属。

【主要な実績】
2018年:
第43期新人王戦本戦出場、第43期棋聖戦Cリーグ入り、第28期竜星戦本戦出場
2019年:第44期新人王戦本戦出場、第67回NHK杯出場
2020年:第45期新人王戦優勝、第46期碁聖戦本戦出場
2021年:第47期天元戦奪取、第46期棋聖戦Cリーグ入り、第31期竜星戦本戦出場、第16回広島アルミ杯・若鯉戦本戦出場
2022年:第29期阿含・桐山杯本戦ベスト4、第48期天元戦防衛、第2回テイケイ杯俊英戦本戦出場
2023年:第70回NHK杯優勝、第48期碁聖戦本戦出場、第71回NHK杯本戦入り、第32期竜星戦決勝トーナメント出場、大和ハウス杯第62期十段戦本戦入り、第3回テイケイグループ杯俊英戦リーグ優勝(優勝決定戦へ進出)
2024年:第49期名人戦リーグ入り


テーマ図「三々入りの様子見」

 白1と打ち込まれた瞬間、黒2と相手の出方を見るのが有力。黒はどのような変化を想定しているのか、早速見ていきましょう。

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