仲邑菫、韓国移籍後の初優勝!【第7回国際囲碁春香選抜大会<プロ春香部>】
6月10日(月)、韓国・全羅北道南原市にある伝統的な韓屋(韓国の伝統的な家屋)の「桂白韓屋」で行われた「第7回国際囲碁春香選抜大会<プロ春香部>」の決勝で、仲邑菫三段が呉侑珍(オ・ユジン)九段に白番中押し勝ちをおさめ優勝した。
仲邑三段は今年3月に日本から移籍し、韓国棋院で客員棋士として活動しており、本大会は韓国棋院が開催に直接関係していない非公式大会ながら移籍して初めての優勝カップを手にした。
(情報&写真提供:韓国棋院)
国際囲碁春香選抜大会はこれまでアマチュアにのみ出場機会を与えてきたが、今年からプロ春香部を新設しプロにも門戸を開放した。
大会名の「国際」というのは海外の人も参加ができるという意味であり、「春香(チュニャン)」とは、韓国の三大民話のひとつ『春香伝』に由来する。
今大会には韓国棋院所属の女性の棋士32名が出場し、初優勝をかけて争った。国際囲碁春香選抜大会は韓国棋院が主催する公式戦ではないが、ランキング2位の金恩持九段、4位の呉侑珍九段など上位ランカーも多数参加し、熱戦を繰り広げた。
8日に行われた32強と16強を経て、9日の8強と4強の結果、呉侑珍九段と仲邑三段の決勝となった。
〈第7回国際囲碁春香選抜大会・プロ春香部 決勝〉
黒 呉侑珍九段 白 仲邑菫三段
持ち時間各30分、使い切ったら30秒の秒読み1回
232手完、白中押し勝ち
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仲邑三段の移籍後の戦績は51戦33勝18敗(勝率0.647)を記録しており、韓国棋院全体のランキングで192位、女子ランキングで10位に入っている。
決勝では女子ランキング4位の呉侑珍九段と、逆転・再逆転を繰り返した末に勝利を手にした。
仲邑三段は「昨日の4強で許瑞賢四段に勝ち決勝に進出できて満足していましたが、このように優勝までできてとても嬉しい」と感想を述べた。
優勝を果たした仲邑三段には1,000万ウォン(約110万円)の賞金が、準優勝を果たした呉侑珍九段には300万ウォン(約34万円)の準優勝賞金が贈られた。
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