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芝野、連勝でV【第3回テイケイグループ杯俊英戦決勝三番勝負・第2局】

 芝野虎丸名人関航太郎九段に先勝した第3回テイケイグループ杯俊英戦(協賛・テイケイ株式会社ほかテイケイグループ各社)決勝三番勝負。第2局は5月4日、東京都千代田区の「竜星スタジオ」で打たれ、芝野が黒番3目半勝ち、ストレートで優勝を決めた。芝野は第1回、2回ともに準優勝、3度目の正直である。
 なお、第1回を制したのは許家元九段、第2回は一力遼棋聖だ。令和三羽ガラスが順に優勝という結果になった。

第3回 テイケイグループ杯 俊英戦 
主催:日本棋院
協賛:テイケイ株式会社株式会社帝国警備新社ジョウサイ警備株式会社東京信用警備保障株式会社テイケイワークス株式会社テイケイワークス東京株式会社テイケイトレード株式会社株式会社日立エンジニアリング日伸セフティ株式会社日本トスコム株式会社株式会社エスケイコンサルタントテイケイワークス西日本株式会社テイケイネクスト株式会社
協力:関西棋院囲碁将棋チャンネル
出場資格:予選開始年の4月1日時点で25歳以下。優勝すると卒業
優勝賞金:1,000万円
三番勝負持ち時間:各2時間(5分前より秒読み)

第2局は芝野(左)の先番。初手は星へ。関も星からスタート

 本局は囲碁・将棋チャンネル、「囲碁将棋プラス」で鶴山淳志八段の解説によりライブ中継された。日本棋院ネット対局「幽玄の間」では大垣雄作九段の解説で中継。

鶴山八段(右)解説によるライブ中継。左は聞き手の木部夏生三段
局後、鶴山八段を交え、検討する両者

芝野名人喜びの声

 ――第1局から約1ヵ月経っての第2局でした。どのような気持ちで臨みましたか。
 芝野「この間、本因坊戦の挑戦者決定戦、世界戦(応氏杯、爛柯杯)、十段戦と大きな対局で全て負けてしまったので、勝ちたい気持ちが強くなっていました」
 ――今日の碁を振り返っていかがですか。
 「右上の三々定石は研究はしていましたが、実戦の経験がありませんでした。右下黒が大きくなった時点でよくなったと思います。第1局はまあまあでしたが、この碁のほうがしっかり打てました。最近の他の碁と比べてもよかったと思います」
※棋譜解説は近日公開
 ――第1、2回は準優勝。3度目の正直となりました。
 「第1回から優勝するつもりで対局してきたので、ようやく結果を出せてよかったです」
 ――今後の目標は?
 「どの対局も一局、一局、いままで通りに打ちたいと思います」

局後、記者のリクエストに応え、ガッツポーズ

芝野虎丸名人VS.関航太郎九段 決勝三番勝負成績
第1局:4月6日(土)
    東京都千代田区「竜星スタジオ」
    芝野名人、白番2目半勝ち
第2局:5月4日(土)
    東京都千代田区「竜星スタジオ」
    芝野名人、黒番3目半勝ち

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