横塚七段が念願の初タイトル獲得!【第19回広島アルミ杯・若鯉戦二日目】
11月30日に「第19回広島アルミ杯・若鯉戦」の本戦準決勝、決勝が広島県「中国新聞社」で行われた。決勝で横塚力七段が広瀬優一若鯉杯に勝利し、自身初のタイトルを掴んだ。また、表彰式で横塚七段と藤沢里菜女流本因坊の結婚発表も行われた。(詳細はこちら)
【12月1日:準決勝の結果】※左側が勝者
広瀬優一若鯉杯―小山空也六段:棋譜
横塚力七段―藤沢里菜女流本因坊:棋譜
【12月1日:決勝の結果】
横塚力七段―広瀬優一若鯉杯:棋譜
横塚力七段の優勝コメント
優勝の実感はなくて、人生で優勝という経験をしたこともなく、戸惑っております。非常に嬉しいです。先日に30歳となり、来年が最後の出場となりますが、次も広島にこられるということで楽しみです。
決勝戦「死角なしの好局」
黒番は横塚七段、白番は広瀬若鯉杯。本局は横塚七段が序盤のリードを堅守する好局となった。局後の感想で「28手目はまずかった」と広瀬若鯉杯は後悔していた。早速、本局を振り返っていこう。
第1譜(1―27)「手厚い石運び」
白10から14と左下の黒を包囲して戦端が開かれた。白20から22と迫るも、黒23以下と厚い形を築いて、白の追及をかわせた結果に。本進行は僅かに黒が打ちやすい進行。
参考図1(競り合いへ)
白22では1と厳しく戦うのは想定された進行。黒2以下で整形できるかが、競り合いの焦点となる。
白9と黒2子を取る相場となり、黒10以下と強引に外側を厚くしながら、左辺の生きを確かめて一段落。白a以下の動き出しもあり、互角に近い戦いへ発展していく。
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