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奥田、一瞬の隙を突く【第34期竜星戦】

 重川明司初段は初めての本戦進出。1回戦で牛栄子四段を破り、2回戦進出を決めた。迎え撃つ奥田あや四段も本戦初出場。
 奥田が途中まで苦戦を強いられていたが、重川の失着を捉えて一気に局面をひっくり返し、勝利をつかみ取った。
 解説は白石勇一七段。


〈第34期竜星戦本戦Bブロック・2回戦〉
黒 重川明司初段 白 奥田あや四段

奥田四段(左)と重川初段

※棋譜再生は最終譜のあとにございます。

〈第1譜〉1―30

 重川の先番。重川は1回戦でも先番を引き当て、黒17までは1回戦と全く同じ手順に進んだ。続いて、1回戦では白Aのハサミだったが、奥田は白18と右下黒のシマリに迫る手を選択。より積極的な手といえ、ここから戦いが始まった。
 「白24に黒Bと受けるのは、白C、黒27、白Dがピッタリになってしまいます」と白石七段。重川は黒25と反発。奥田は白30まで、右辺に展開した。

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