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小川くん(低学年の部)、横手くん(高学年の部)初V【こども棋聖戦】

 小学生が日本一を争う「第13回くらしき吉備真備杯こども棋聖戦」全国大会が12月16、17日に岡山県倉敷市真備町で開かれ、低学年の部(1年生から3年生)出場42名、高学年の部(4年生から6年生)出場45名、計87名が会場の「マービーふれあいセンター」に集まった。
 吉備真備(きびのまきび、695~775年)は奈良時代の学者・政治家で、中国から囲碁を伝えたとされる。倉敷市は吉備真備公ゆかりの地。2011年からこども棋聖戦を開催している。
 初日は8組に分かれた予選リーグ3回戦、その後、各組首位による決勝トーナメント1回戦(準々決勝)が行われ、ベスト4まで決定した。
 2日目、準決勝と決勝が打たれ、低学年の部は初出場の小川蓮くん(東京都、9歳、3年生)が、高学年の部は出場2回目の横手悠生くん(東京都、11歳、5年生)がそれぞれ初優勝、こども棋聖の称号を手にした。
 高学年の部優勝者には、一力遼棋聖(大会審判長)との記念対局が行われる。横手くんは二子で挑戦、2目勝ちした。「黒に目立ったミスはありませんでした」と一力棋聖。大金星である。

主催 倉敷市読売新聞社、日本棋院、倉敷市文化振興財団
共催 倉敷市教育委員会山陽新聞社
後援 矢掛町関西棋院
協賛 幻冬舎、倉敷真備ライオンズクラブ

全国から代表選手が大集合

〈低学年の部〉
優勝 小川 蓮(東京・暁星小3年)
2位 北川貴敏(大阪・大阪市立横堤小3年)
3位 永代斗真(東京・三鷹市立東台小3年)
   佐溝芽衣(香川・丸亀市立郡家小3年)

〈高学年の部〉
優勝 横手悠生(東京・大田区立調布大塚小5年)
2位 森 達輝(島根・出雲市立塩冶小6年)
3位 藤川 捗(兵庫・神戸市立上筒井小6年)
   柴田彩子(北海道・札幌市立円山小6年)

ベスト4で記念撮影
小川くん(左)と北川くんによる低学年の部決勝

〈第13回こども棋聖戦低学年の部・決勝〉
黒 小川蓮(東京) 白 北川貴敏(大阪)
143手完、黒中押し勝ち

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横手くん(左)と森くんによる高学年の部決勝

〈第13回こども棋聖戦高学年の部・決勝〉
黒 森達輝(島根) 白 横手悠生(東京)
207手完、白12目半勝ち

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白42(32)黒45(39)白48、黒51各同、黒183(120)

横手くんは優勝のごほうびに、一力棋聖と対戦。二子で挑戦した。右は大盤解説の佐田篤史七段と聞き手の甲田明子四段。

〈第13回こども棋聖戦高学年の部優勝記念対局〉
一力遼棋聖 二子 横手悠生(東京)
281手完、黒2目勝ち

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〈第1譜〉1―100

〈第2譜〉1―100 通算101―200

黒52(42)黒56(49)白99(20の左)

〈第3譜〉1―81 通算201―281

黒38(35)黒50(41)白73(64の左)黒76(64)白79(64の左)白81(64)
横手くん、勝利! 局後、大盤解説の前へ。一力棋聖と対局を振り返った

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