井山、連勝【第49期碁聖戦五番勝負第2局】
井山裕太碁聖が第1局に続き勝利か、芝野虎丸名人が星を五分に戻すか、注目の第49期碁聖戦五番勝負第2局は7月13日、石川県金沢市の「北國新聞会館」で行われた。芝野の取り掛けの攻め、井山のシノギが延々と続く展開となり、結果は井山のシノギが上回った。
第3局は19日、日本棋院東京本院で行われる。
持ち時間は各4時間。残り5分から秒読み。手番は、第1局と入れ替わって、芝野の黒番だ。お互い、隅は小目を選択した。
10時になると、おやつが出る。
67手まで進み、12時となってお昼休憩に。
午前中の消費時間は黒1時間43分、白1時間17分。
12時40分、対局再開。10手ほど進むと、芝野が大石への取り掛けを選択、そこから激しさが増していく。
現地では2時から林漢傑八段解説、佃優子アマ(元女流アマ選手権者)聞き手による大盤解説会が始まり、多くのファンが集まった。
3時になると午後のおやつが出されたが、味わうどころではない。猛烈に使っている脳への糖質補給の役割を果たすだけだ。盤上は、生きるか死ぬかの攻防がずっと続いている。
決着がついたのは17時54分。212手までで井山の中押し勝ちに終わった。
消費時間は黒3時間59分、白3時間45分。
局後、両対局者は大盤解説会場に顔を出し、対局を振り返った。
井山「ずっとよく分からない、難しい戦いでした」
芝野「精度が低く、後半、絡み攻めの形になりましたが、どちらを攻めるか迷いが生じてしまいました」
スリリングな攻防を見せてくれた二人へ大きな拍手が送られた。
※棋譜解説は近日、公開
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