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育成の道を選んだ軌跡【洪清泉特別インタビュー・前編】

 一力遼棋聖や芝野虎丸名人、藤沢里菜女流本因坊など有望な棋士を次々に送り出す「洪道場」の師範・洪清泉四段に特別インタビューを行いました。波乱万丈の軌跡から棋士育成の心得、日本碁界復活へ向けた熱い思いなど、余すことなくお届けします。

洪清泉四段のプロフィール
 昭和56年(1981年)12月30日生、韓国出身。平成21年入段、平成31年四段。東京都杉並区「洪道場」の総師範。一力遼棋聖や芝野虎丸名人など有望の若手を輩出。


人生を変えた出会い

緑星囲碁学園十ヶ条の色紙

 ――洪さんは韓国国内で18回のアマチュア大会優勝を誇るも、入段試験では数回(中学1年から3年まで韓国の院生)受けるも合格できず、一度は棋士へ道を閉ざしたと伺いました。そういった状況の中、渡日するキッカケとなったエピソードを教えてください。
 「転機を訪れたのは、2002年世界アマチュア選手権で準優勝した時に日本の菊池康郎先生と出会った時です。その頃、将来は何をしようか悩んでいた時期でした。当時、先生は73歳だったと思いますが、この年齢で日本代表にもなり、緑星学園を作って後進を育てていることが素晴らしいと思い、自分の人生も先生のようになりたいと考えました。この時に人生の方向性が決まりました」

 ――2004年に渡日した時、日本では無名で大変だったと思います。
 「日本にきた時、所持金が12万円しかありませんでした。今思えば無茶しているなと思います(笑)。当時、五反田に秀栄という碁会所(今はありません)があり、そこで知り合いがいたのでなんとかなるかなと」

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