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第68回碁界の礎百人―加藤痛恨の半目、棋聖を逃す【藤沢秀行⑧加藤正夫③】

 昭和51年以降の加藤正夫はそれまでの無冠時代のうっぷんを晴らすかのようにタイトル戦線の主役に躍り出る。51年、碁聖と十段を獲得。52年は武宮正樹を破って本因坊を併呑し、三冠。そして53年、棋聖戦の挑戦者に。下馬評は加藤圧倒的有利。その通りに第4局で藤沢秀行をカド番に追い込んだ。しかし藤沢もしぶとい。2勝を返し、第7局に勝負はもつれ込んだ。その一番を紹介しよう。

藤沢秀行(左)―加藤正夫

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