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角くん(九州)うれしい初優勝【クレスコ杯第27回ジュニア本因坊戦】

 中学生以下の日本一を決めるクレスコ杯第27回ジュニア本因坊戦(主催・毎日新聞社、特別協賛・株式会社クレスコ、後援・日本棋院、関西棋院)全国大会が3月16、17日の両日、東京都千代田区の毎日新聞東京本社で開催され、各地区の代表32名が集合、スイス方式5回戦で争った。
 4回戦を終えた時点で、前回の優勝者・長尾想太くん(北信越代表、福井県立高志中1年)は2敗を喫した。前々回の優勝者で前回も準優勝している樋口駿くん(九州代表、嬉野市立嬉野中3年)も2敗。近年、ずっと審判長を務め、大会を見守ってきている内田修平八段は、「予想していましたが、今回もみな、非常にレベルが高いですね」と閉会式で語った。
 ここまで全勝したのは角(かど)優輝くん(九州代表、福岡市立筑紫丘中2年)と刈谷研くん(関東代表、巣鴨中1年)。最終戦、二人が優勝決定戦を行い、角くんが勝利、初優勝を決めた。刈谷くんは準優勝。
 角くんは、中学1年生のとき、第43回少年少女大会で2位、ボンド杯争奪第26回全日本こどもチャンピオン戦では3位、そして今年度の第44回少年少女大会もベスト8入りと好成績を収めているが、頂点までは到達できないでいた。「初めて優勝できて素直にうれしい。碁は、ずっと続けていきたいと思います」と角くん。

5戦全勝した角くん
準優勝の刈谷くん
この大会は小中学生がいっしょに競う。小学生は7名が地区大会を勝ち抜いた

〈クレスコ杯第27回ジュニア本因坊戦・優勝決定戦〉
黒 角優輝(九州) 白 刈谷研(関東)
197手・以下略、黒12目半勝ち

棋譜再生はこちら

〈第1譜〉1―102

 「角くんが優勢に打ち進めています」と内田八段。


〈第2譜〉3―97 通算103―197

 内田「黒5に対し、白は勝負手気味に頑張りました。白がよくなった場面もありましたが、その後のヨセで再び黒優勢に戻りました」
 総手数は239手。

優勝決定戦。中央は審判長の内田八段
入賞者(8位は2名)で記念撮影

〈入賞者〉
①角  優輝(九州・福岡市立筑紫丘中2年)
②刈谷  研(関東・巣鴨中1年)
③八木新一朗(関東・本郷中1年)
④伊東 信義(北海道・釧路市立共栄中2年)
⑤村川 律斗(中国・益田市立益田東中3年)
⑥長谷川伶武(北信越・長岡市立大島中1年)
⑦深田 裕仁(関東・筑波大学附属中3年)
⑧小島 十二(九州・大分市立上野ヶ丘中3年)
 小原 悠詩(関東・栄光学園中3年)

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