第102回碁界の礎百人―井山裕太、棋聖戦の快進撃【井山裕太③山下敬吾②】
本因坊戦に続いて、井山裕太の棋聖戦での快進撃を紹介しよう。順に年、期、相手、勝敗である。
〈井山、棋聖戦9連覇の軌跡〉
2013年 第37期 張栩に挑戦、4勝2敗で獲得
2014年 第38期 山下敬吾の挑戦を4勝2敗で退け、防衛
2015年 第39期 山下敬吾の挑戦を4勝3敗で退け、防衛
2016年 第40期 山下敬吾の挑戦を4勝0敗で退け、防衛
2017年 第41期 河野 臨の挑戦を4勝2敗で退け、防衛
2018年 第42期 一力 遼の挑戦を4勝0敗で退け、防衛
2019年 第43期 山下敬吾の挑戦を4勝3敗で退け、防衛
2020年 第44期 河野 臨の挑戦を4勝2敗で退け、防衛
2021年 第45期 河野 臨の挑戦を4勝1敗で退け、防衛
棋聖戦は連覇が続く傾向だ。第1期から藤沢秀行が6連覇したあと、趙治勲が3連覇、そして小林光一が8連覇したあとは趙治勲が1期、小林覚が1期、趙治勲が4連覇。王立誠の3連覇に続いて山下敬吾が1期、以後羽根直樹が2連覇、山下敬吾が4連覇と続く。次に張栩が3連覇し、井山裕太の時代がくる。
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